ヒアルロン酸は皮膚の水分量、弾力性を保持するのに必要

ヒアルロン酸は生体内において細胞外マトリックスの主要な構成成分として広く分布し、その半分は皮膚に存在する。

構造としては、N-アセチルグルコサミンとグルクロン酸が2,000〜5,000組、交互に連結している。 

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ムコ多糖グリコサミノグリカン)の一種であり、ムコとは「動物の粘性分泌液」のこと。ちなみにコンドロイチン硫酸もムコ多糖である。

 

ヒアルロン酸1グラムで2〜6リットルの水を保持できるといわれ、皮膚のヒアルロン酸が潤いを保っているのは言うまでもない。

その保水性ゆえに粘性がある。

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ヒアルロン酸の水溶液

真皮において、ゼリー状のヒアルロン酸がコラーゲンとエラスチンでできる網目構造の隙間を埋める。皮膚の弾力性にも一役買っている。

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ヒアルロン酸分子量が100万前後あり、そのままでは皮膚からも腸からも吸収しにくい。化粧品やサプリでは、分子量を小さくすることで吸収効率を高めている。しかし、高分子量だからこその保水力であるため、低分子量にすればその分保水力が落ちることが考えられる。

 

また、ヒアルロン酸は分子量によって生理的特徴が変わる。

高分子量(100万以上)では

・血管新生抑制

・抗炎症作用

・免疫抑制作用

低分子量(数万以下)では

・血管新生促進

・炎症亢進活性

・免疫刺激能

・抗アポトーシス活性

を持つ。健康な身体にとっては、肌をきれいに保つには高分子量の方が良さそうだ。

 

ヒアルロン酸は毎日3分の1が新しいものに置き換わるといわれており、つまりほぼ数日で全てのヒアルロン酸が生まれ変わる。これほどの代謝スピードのためには、合成だけでなく分解も活発にされなければ成り立たない。外からヒアルロン酸を入れるだけでは分解が追い付かず、古くなったヒアルロン酸が排出されないということも考えられ、表皮でいうところのターンオーバーが遅くなるだろう。

 

ヒアルロン酸の合成と分解を担っているのは線維芽細胞である。古くなったヒアルロン酸を分解し、高分子量のヒアルロン酸を合成し、常に新しいヒアルロン酸で肌を潤すためには、線維芽細胞が活発でなければならない。

 

皮膚の再生には細胞の活性化が必要

再生医療で用いられる幹細胞の培養液「間葉系幹細胞培養上清」には、皮膚の細胞を活性化する物質が多く含まれている。

培養上清の他に、EGF、FGF、KGF、TGF、IGFなどの生理活性物質をさらに加えることで、表皮、真皮のどの細胞にも働きかけ、皮膚のターンオーバーを活発にし、コラーゲン・ヒアルロン酸の産生を劇的に促進する。 

 

目的の部位に到達させるDDS技術

どれだけ良い成分を皮膚に塗布しても、まず深部まで到達しない。目的の細胞に到達させるため、リポソームなどのDDS(ドラッグデリバリーシステム技術が必要になる。

近年、「エクソソーム」という細胞から分泌される小胞が注目されている。細胞間または組織間の情報伝達を担っていると言われており、DDSに応用することで劇的に効率を高めることができる。

 

幹細胞由来成分を高濃度で配合し、DDS技術を組み込んだ再生美容アイテム

アイテック・インターナショナルの製品は、最先端の再生医療技術を詰め込んだ最高の成分を、DDSによって目的の細胞まで効率よく届ける。

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